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昭和12年、東京都大田区道塚の地に笈川製作所として創業。順調に機械部品加工業を営むも、昭和20年に戦火で社屋を焼失。当時取引のあった日本光学工業(現ニコン)溝の口工場とのご縁で東京都世田谷区に移転しました。その後、日本光学の工場跡地に設立された三菱化成工業(現三菱化学)溝の口研究所の協力工場となり、機器据付や配管工事に従事。この経験が、現在の多摩精器工業の基礎を築くこととなりました。


また、戦後でモノのない時代には鉄屑を利用して火箸を製造。人々の暮らしを根底から支えるものづくりの精神は、精密機器から大型装置まで多彩な製品を手がけるようになった現在まで、脈々と受け継がれています。


その後、三菱化成のご指導のもと、ペニシリン培養研究で用いるタンクや振盪機など様々な機器を製作。なかでも、アンモニア合成(いわゆるレッペ反応)中間試験設備用の高圧ポンプ、高圧バルブ、継ぎ手類の製作で培った技術とノウハウは、現在弊社が高圧ガス対応製品を製作する上での重要な基礎となっています。


昭和30年代後半には、工業技術院東京工業試験所の協力を得、圧力調整弁や爆発試験容器などの製作を開始。さらには、逆浸透膜(分離膜)研究における膜試験の性能試験装置を開発し、製作を始めました。


昭和40年代後半から50年代にかけては、現在の産総研をはじめ石油・化学関連の国内各社研究所に、重油脱硫装置、石炭液化装置、C1化学などの流通実験設備を納入。化学実験設備メーカーとしての地位を固めました。


定量ポンプの分野においては、昭和49年頃に製造を開始した液化炭酸ガスのボンベ充填用ポンプが特にご好評をいただき、現在でも国内の充填所で幅広く使用されています。また、昭和50年代には2連ブランジャーポンプの無脈動化に成功。その後、油圧式ダイヤフラムポンプの無脈動型も開発し、現在も販売を継続しています。

 

 

昭和12年 東京都大田区にて笈川製作所(個人会社)として設立
昭和20年 戦災により現登記上の本社所在地(東京都世田谷区玉川)に移転
昭和20年 三菱化成株式会社溝の口研究所の協力工場となる
昭和21年 三菱化成株式会社溝の口研究所内に 出張所設立
昭和26年 多摩精器工業株式会社(株式会社 法人)として設立
昭和32年 高津工場設立
昭和39年 登記上の本社所在地(世田谷区玉川)に本社ビル完成
平成19年 高津工場前道路拡幅のため、高津工場閉鎖 
      本社工場と高津工場を統合し現本社工場(神奈川県川崎市中原区)に新工場設立